倉庫や工場などで「シャッター」を用いて仕切りをしますが、一口にシャッターといっても種類があります。
金属製のシャッターを思い浮かべる方もいれば、「シートシャッター」と呼ばれるシャッターを第一に思い浮かべる方もおられるのではないでしょうか。
そこでこちらでは、シートシャッターの構造の特徴や、建物に導入するメリットについて解説します。
シートシャッターとは？
シートシャッターとは、文字通りシャッターの素材がシートで構成されているものです。
例えば、ガレージや工場などのシャッターというと、ねずみ色の金属製の素材で構成されている、開け閉めするときにガラガラ・ガシャガシャと音がするものを想像すると思います。
現在の商業施設や工場の中には、構成素材のほとんどがビニール製というシャッターが多く使われています。
シートシャッターの特徴・メリット
長らく金属製のシャッターを使用してきた人の中には「シートで作られたシャッターなんて使えるの？」と考える方もおられるかもしれませんが、シートシャッターには以下のようなメリットがあるのです。
開閉がスムーズ
シートシャッターは「スムーズに開閉できる」というメリットがあります。
構造次第ではありますが、一般的にシートシャッターは開閉時に強い力が要求されず、開閉スピードが速いというメリットがあるのです。
開閉をスムーズに行えるので、作業効率が高まりますし、そこまで力を入れなくても開閉できるのでケガのリスクも高くありません。
表面がさびない
シートシャッターは「表面がさび付くことがない」というメリットがあります。
当然ですが、シートシャッターはビニール素材で作られているので、金属のように錆びる心配がありません。
また、表面に付着した汚れやほこりは水洗いで簡単に払しょくできるので、見た目の悪さが長く続くこともないでしょう。
空調効率を阻害しない
シートシャッターは「空調効率を悪くしない」というメリットがあります。
シャッターは基本的に「出入口」に設置されますので、当然ながら開けている間は外側と内側がつながっている状態です。
空調を使用して外気温と温度が異なる場合、シャッターを開けている間は空気が移動するので夏場は暑く、冬場は寒さを感じてしまいます。
これはシートシャッターでも同じことではあるのですが、前述の通りシートシャッターは開閉をスムーズに行えるので、開けっ放しになっている時間が金属製のシャッターほど長くなることがありません。
透明な素材も選択できる
シートシャッターは「透明素材も選択できる」というメリットがあります。
ビニール製のシートシャッターは、さまざまなビニール素材を選択でき、色の選択肢も多いですが何よりも「透明・半透明・不透明」という透明度合いの選択肢もあるという点がメリットなのです。
何が良いのかといえば、「内部を見られたくない：不透明」「内部が見えた方が都合が良い：透明」「内部がそこそこ見えた方が良い：半透明」というように、用途に応じて透明度合いを選択することで利便性が向上します。
シートシャッターのデメリットは？
さまざまなメリットがあるシートシャッターですが、デメリットも存在します。
耐久性が不安
文字通りビニールシートで覆われているシートシャッターは、表面部分の大半がビニール製ですから、金属製のシャッターほど耐久性はありません。
切断や刺突といった、鋭利なダメージに対して防御能力がそれほど高くないので、何かのはずみで破れてしまうことがあります。
もちろん補修は可能ではありますが、応急処置としてガムテープや補修テープを用いると、色合い次第ではとても悪い見た目になってしまいます。
さらに、破れてしまった箇所からさらに破れが広がり、シャッターとしての機能を著しく低下させてしまうケースも考えられます。
このように、耐久性の点においてシートシャッターは金属製のシャッターに比べていささか劣ってしまう点は否めません。
軽さはデメリットにもなる
ビニール製のシャッターは軽さが開閉時のメリットになりますが、それと同時に、閉めている間においては風などの影響を受けやすいというデメリットがあります。
金属製のシャッターと比較して軽いため、風にあおられて隙間が生じることもあります。
これにより空調効率が悪化する可能性もありますが、最大のデメリットは「虫や風に飛ばされたゴミなどが建物内に入り込む可能性がある」ということです。
まとめ：特性を理解してシートシャッターを導入しよう
シートシャッターはシャッターとして使う上でさまざまなメリットがありますが、デメリットもあることを把握したうえで導入することをおすすめします。
どんな道具や機材であっても、ニーズに合わないものを導入すればそのメリットは活かされません。
導入ニーズがシートシャッターの特性とマッチすることを確認したうえで、シートシャッターの導入を検討してください。
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