テーブルリフトとは?その利便性と特徴を徹底解説

工場や倉庫で作業するにあたっては「マテハン機器」をはじめとした、さまざまな「物流作業をサポートする道具・機材・機器」が存在し、これを利用することで作業の利便性や安全性を高めて作業効率を改善し会社の利益向上に貢献します。
そんな道具の1つに「テーブルリフト」という道具があります。
そこでこちらでは、テーブルリフトがどんな道具であるのか、その利便性や特徴と導入するメリットについて解説します。

テーブルリフトとは?

テーブルリフトとは、テーブルを昇降させて作業に最適な高さに調整ができる省力機器です。
最低位置だと地面間近に、最高位置だと人の背丈よりも高い位置まで移動することもでき、さまざまな用途に用いることができます。

単体で運用することもあれば、台車のようにキャスターと持ち手がついているタイプもあります。

テーブルリフトの用途

上記の特徴を持ったテーブルリフトは、以下のような用途に用いることができます。

棚の積み下ろし・積み上げの省力化

テーブルリフトを用いることで、棚からの積み下ろしや積み上げ作業を省力化することができます。
「棚から荷物を降ろして運搬する」「運搬した荷物を棚に積み上げる」という作業では、台車を用いることがあります。
一般的な台車は人の足付近に座面があるので、ある程度の高さの棚などの場所と荷物のやり取りをする場合、どうしても荷物を台車に積み込む・台車から降ろして棚に積み上げる際に腰をかがめる必要があります。
座面がある程度の高さまで持ちあがるテーブルリフトであれば、棚の高さと近い位置まで座面を持ち上げることによって、荷物のやり取りに際して腰をかがめる必要がなく、作業による腰へのダメージを最小限に抑えることができるのです。

作業スペースの拡大

テーブルリフトを用いることで、定位置作業の作業スペースを拡大することができます。
作業台にて作業する際に、作業台のスペースが足りなくなってしまうこともあるでしょう。
作業台を複数個持ってくることによって作業スペースを拡大することができますが、必要な個数の作業台を確保できないことも多いでしょう。
そんなとき、テーブルリフトを作業台と同じ高さまで上昇させることにより、簡易的に作業スペースを拡大させるための道具として用いることができるのです。
テーブルリフトを単体で運用することもありますが、持ち運んで使う場合は、一般的な作業台よりも運搬効率が良く、簡単に必要な場所まで運搬して運用できます。

テーブルリフトを活用するメリット

テーブルリフトを活用することにより、以下のメリットを享受できます。

必要なエネルギーが少ない

テーブルリフトは「運用に必要なエネルギー量が少なくて済む」というメリットがあります。
一部、電動式のテーブルリフトもありますが、手動油圧式で基本的に電気などのエネルギーを消耗することなく運用できるものが多いです。
ガソリンを燃焼させるなどのエネルギー運用が必要ないので、当然ながら排気ガスなど周辺の環境を変化させるものを排出しないので、衛生状態を確保する必要がある環境下でも問題なく使用できます。

労災リスクが減少する

テーブルリフトを使用することにより「ケガによる労災リスクが減少する」というメリットがあります。
テーブルリフトに限った話ではありませんが、この手の省力機械類を導入することにより作業の効率を改善できるだけでなく、安全性を向上させることにもつながります。
作業時の安全性が向上するので、作業中のケガのリスクが抑えられ、労災リスクが減少して従業員の欠員リスクも抑えられます。

数を揃えやすい

テーブルリフトは、「数を揃えやすい」というメリットがあります。
安いものであれば1つ数万円で導入できるため、あまり高額な予算を組まなくても導入しやすいのです。

さまざまな用途に応用できる

テーブルリフトは「さまざまな用途に応用できる」というメリットがあります。
テーブル・作業台の代わりにすることもできますし、運搬時の腰の曲げ伸ばしの必要性を減らすためのツールとしても活用できるので、さまざまな現場ニーズに対応できるのです。

片付ける時に必要なスペースが少ない

テーブルリフトは「片付けるために必要なスペースが最小限に抑えられる」というメリットがあります。
高くすると人の背丈に近い高さになりますが、低い状態で収納すればパレット1枚分のスペースに収まります。
数を揃えても、収納形態にしておけば最小限のスペースで数多くのテーブルリフトを置いておくことができるのです。

まとめ:用途豊富なテーブルリフト、スペックを確認して導入

テーブルリフトはさまざまな用途に応用できる便利な道具ですが、導入にあたっては高さや表面積、荷重積載などのスペックを把握したうえで導入してください。
テーブルリフトに限った話ではありませんが、道具は予定されている用途に応じた機能性を持たなければ役に立ちません。
メーカーのホームページやカタログに製品スペックが掲載されているはずなので、用途を想定してそれにマッチした機能をもったテーブルリフトを導入してください。

昇降機に関する法律

最新情報をチェックしよう!