AGVの多層階搬送はリフターが最適!メリットを徹底解説!

近年、製造業や物流業界における自動化の流れは加速しており、その中でも注目されている施策としてAGVの導入が進んでいます。AGVは指定されたルートに沿って自動搬送できますが、特に多層階運用を行っている倉庫や工場の自動搬送が課題でした。

この課題を解決できる取り組みとして、リフターなどの昇降機を導入するという方法です。ただし、リフターを導入する際にはいくつかのポイントに留意しなければなりません。

そこで本記事では、AGVの多層階搬送にリフターが最適な理由を解説すると共に、リフターを選ぶポイントを紹介します。また、おすすめメーカーなども紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

AGVの多層階搬送とは?

AGVの多層階搬送とは、AGVを用いて複数の階層に荷物を効率的に移動させる搬送方式のことを指します。通常、AGVの搬送は水平方向のみで採用されることが多い傾向にありますが、多層階搬送を実現させることでより効率的に上下階に荷物を移動させることができます。

多層階の保管施設などでは、効率よく物品を格納して搬送することが重要です。多層階の施設は物品の移動がより複雑になりますが、昨今は自動化施策の流れと共にAGVにおける多層階搬送の需要が拡大しています。

AGVの多層階搬送にリフターが最適な理由

AGVを用いた多層階搬送を実現させる場合、エレベーターを検討する方も多いのではないでしょうか。しかし、エレベーターを導入するよりも、実はリフターなどの昇降機を採用する方がメリットも多い傾向にあります。

そこでここからは、AGVの多層階搬送にリフターが最適な理由として3つのポイントを紹介します。

搬送効率の大幅な向上

AGVの多層階搬送においてリフターが最適な理由の一つとして、搬送効率の大幅な向上が挙げられます。一般的なエレベーターは制御も複雑なため、AGVとの連携が難しく効率の良い搬送を実現させることが難しい傾向にあります。

一方、リフターなどの昇降機は比較的制御も簡単なので、エレベーターよりも効率的な搬送工程を比較的簡単に実現させることができます。AGVと連携した仕組みを簡単に構築できるので、搬送効率を上げて多層階搬送が行えます。

安全性の強化

AGVの多層階搬送にリフターを採用するもう一つの大きな理由は、安全性の強化にあります。例えば、垂直搬送機などのリフターは人が介入することのできない作りのため、従業員の安全性も確保することができます。

物品の安全な搬送が可能となるので、荷物の破損リスクも低下させることができます。リフターは定められた速度で動作するため、予期しない動きやエラーも極めて少なく、より安全性を強化できるメリットがあります。

導入および運用コストの削減

AGVの多層階搬送を実現させる場合、リフターを採用することで導入時のコストや運用コストを抑えることができます。例えば、非常に制御が難しいエレベーターと連携させる場合、連携費用だけで数千万円を超える費用が発生するケースもあります。

一方、リフターというのはエレベーターよりも制御が簡単なため、初期の導入及び連携コストも抑えることができます。また、同様に運用における保守費用も抑えることができるので、コスト面を比較してもリフターのメリットは大きいといえるでしょう。

AGVの多層階搬送でリフターを導入するポイント

AGVの多層階搬送を実現させるためにリフターを導入する場合、いくつかのポイントに注意しなければなりません。設置後に最適な運用をするためにも、事前に確認しておきましょう。

ここからは、AGVの多層階搬送でリフターを導入する3つのポイントを紹介します。

段差と隙間の問題をクリアしているか確認する

AGVの多層階搬送でリフターを導入する際には、段差や隙間が許容範囲かどうかをチェックする必要があります。AGVは、メーカーや機種によって許容できる段差の範囲が予め決まっています。

ここで問題になってくるのが、リフターにAGVを連携した場合に段差や隙間が生じてしまうと、AGVがうまく機能せずにトラブルになってしまう可能性があるということです。そのため、リフターを選定する際には、AGVが許容している段差をクリアしているかどうかを確認するようにしましょう。

法規制に適合した機種を選ぶ

AGVの多層階搬送においてリフターを導入する際の重要なポイントの一つとして、法規制に適合した機種の選択が挙げられます。リフターなどの昇降機を設置する際には、労働安全衛生法と建築基準法の法規制を遵守しなければなりません。

ただし、これら二つの法規制は定められている条件が異なっており、労働安全衛生法では法規制をクリアしていても、建築基準法では違法になっているケースがあります。建築基準法の観点から構造に適合していない場合、違法エレベーターとなってしまう可能性があるので注意しましょう。

設置ノウハウのあるメーカーを選ぶ

多層階搬送でリフターを導入する際のポイントとして、設置ノウハウを持つメーカーを選ぶことが非常に重要です。リフターを設置する際には、設置場所の形状や床面の状態、作業環境などさまざまな要因を考慮しなければなりません。

さまざまな導入実績を誇る経験豊富なメーカーというのは、自社に蓄積されたノウハウを基にさまざまな問題や障害を予測して対策を施してくれます。また、設置ノウハウを持つメーカーの場合、保守面も充実しているため設置後のトラブルも迅速に対応してくれます。

このようなことからも、リフターを導入する際には経験豊富なメーカーの機器を導入しましょう。

AGVの多層階搬送は鈴木製機株のトレーリフターがおすすめ

AGVを多層階搬送する際のリフターは様々なメーカーから発売されているため、選定にお困りの方も多いのではないでしょうか。AGVと連携できる機種としては、鈴木製機から発売されているトレーリフターがおすすめです。

ここからは、昇降機・リフターなどを製造する鈴木製機株式会社の概要と、おすすめ機種のトレーリフターについて紹介します。

鈴木製機株式会社とは?

鈴木製機株式会社は、静岡県掛川市に本社を置く物流機器製造メーカーです。垂直搬送機や小荷物専用昇降機などの昇降機や、搬送設備のコンベヤなどを設計製造および販売しています。

なお、鈴木製機で発売されている製品は標準化が徹底されているため、導入コストを抑えることができます。また、設置するための工期も短くて済むので、短時間で導入したいというケースにも適しています。

また、設置後の保守点検・メンテナンスサービスも非常に充実しています。例えば、通常の修理点検をサポートするオンコールサービス、定期点検で事故を未然に防ぐ健康診断サービスなどが提供されています。

その他にも、点検から部材交換まで一括して任せることができるオールサポートサービスなどもあるため、安心して運用を行うことができます。以上のことからも、リフターを含む昇降機の導入を検討している方にはおすすめのメーカーといえるでしょう。

鈴木製機の製品一覧はこちら

トレーリフターについて

鈴木製機から発売されているトレーリフターとは、トレー(専用パレット)型の垂直搬送機になります。トレー搬送が行えるタイプなので、AGVによる搬送はもちろんのこと、パレットやカゴ台車、段ボール系の荷物など、幅広い物品を運ぶことができます。

また、建築基準法における法令規制を受けないので、導入のイニシャルコストや設置後のランニングコストも抑えることができるメリットがあります。エレベーターのように制御が複雑ではなく簡単に連携できる仕組みなので、導入費用がエレベータよりも大幅に抑えることができます。

なお、AGVにおける大きな問題点でもある段差や隙間の問題について、構造上限りなく0になるので問題なく導入することができます。以上のようなことからも、導入費用を抑えつつ搬送効率の高いタイプを導入したい方にとって、鈴木製機のトレーリフターは非常におすすめできるリフターです。

鈴木製機のトレーリフター製品の一覧はこちら

まとめ

AGVを活用した搬送プロセスの構築が注目されているため、多層階搬送の需要も非常に多い傾向にあります。ただし、通常のエレベーターではAGVとの連携における制御が複雑なため、導入費用も高額になってしまうデメリットがあります。

このような問題を解決するためには、リフターなどの昇降機を活用するのがおすすめです。なかでも、鈴木製機から発売されているトレーリフターは法規制を受けずに低コストで導入できるので、AGVによる多層階搬送を検討している方にはおすすめです。

関連記事
AGV(無人搬送車)とは?基礎知識から導入メリット、メーカーまでご紹介
アクトレーターとは?製品の特徴から導入事例まで解説

最新情報をチェックしよう!