倉庫の収容能力や操業効率の改善のために「中二階」を設けることもあります。
中二階は改築ほど手間やコストがかからず、手軽に床面積を増やして庫内の収容能力を大幅に改善できるメリットがあるのです。
必然的に一階と中二階で別階層が発生するため、上下階層の荷物運搬にエレベーターなどの設備や機器を導入することで業務効率が良くなります。
そこでこちらでは、倉庫に中二階を設ける際に、併せて導入するべきエレベーターについて解説します。
中二階にエレベーターを設置するメリット
中二階は基本的に階段などの上下階層への移動手段がありますが、階段などの移動手段では何かと不便に感じることもあるでしょう。
中二階にエレベーターを設置することによって、以下のようなメリットを享受できます。
業務効率が改善する
中二階にエレベーターを設置することによって「業務効率が改善する」というメリットがあります。
中二階には階段などの移動手段がありますが、そこから遠い場所の荷物を運搬する際には動線が長く、移動だけで相応の人件費がかかってしまうでしょう。
また、重い荷物や大量の荷物を搬送する際には、機器を使わない人の手による作業はどうしても業務効率が悪くなります。
中二階にエレベーターを設置することにより、中二階と一階の間の荷物搬送作業の効率が改善され、人件費がかからない分だけ利益の向上につながるのです。
従業員の作業時の安全性を確保できる
中二階にエレベーターを設置することによって「作業時の安全性を確保できる」というメリットがあります。
例えば階段を使って荷物の運搬をするとなれば、どうしても転倒や荷物の落下による人的・物的損害のリスクは避けられません。
物的損害は金銭的なデメリットと信用上のデメリットが、人的損害はそれ以外にも人手不足の問題や社会的責任を果たせないというデメリットが発生します。
エレベーターを用いることにより、階段を使った荷物搬送作業よりも多くの重い荷物を安全に運べる可能性を高めることができるのです。
スペースを有効活用できる
中二階にエレベーターを設置することによって「中二階やその下の一階のスペースを有効活用できる」というメリットがあります。
基本的に「出入りしやすい場所」に、頻繁に移動させる荷物を集中させるのが業務効率を高めるのに必要な行動になります。
必然的に「出入り口や移動に必要な場所」から遠くなるほど、収納スペースとしての利便性は低下します。利便性の低い場所として有効活用するのが難しくなります。
エレベーターという搬送・移動手段を設けることにより、有効活用しやすいスペースを増やすことにつながり、限られた中二階のスペースを有効活用できるのです。
会社の資産になる
中二階にエレベーターを設置すれば「会社の資産になる」というメリットがあります。
これはエレベーターに限った話ではありませんが、利便性の高い設備は会社にとって資産になり、従業員にとっては作業の利便性を高める重要な道具の1つになります。
いざという時の避難経路にできる
中二階にエレベーターを設置すれば「いざという時には中二階から降りるための避難経路になる」というメリットがあります。
中二階なので柵から乗り出すこともできなくはありませんが、「中二階から安全に降りる手段」からはかけはなれてしまいます。
倉庫に火災や地震が発生した際に、階段から遠い場所でもエレベーターから近い場所であれば、エレベーターを使って中二階から脱出し、避難できるでしょう。
中二階の設置時にエレベーターの併設も検討
すでに設置してある中二階にエレベーターを増設するという方法もありますが、もしこれから中二階の設置を検討しているのであれば「中二階と一緒にエレベーターを併設する」という案をおすすめします。
最大のメリットは「最適な状態で中二階+エレベーターを設置できる」というメリットです。
設置条件などにもよりますが「最初からセットで導入する場合」と「別々に導入する場合」だと、後者の場合は何らかの不具合や余計な作業を必要とする可能性が高くなります。
そのため、中二階の設置を検討している場合、予算などの問題はあると思いますが、問題なければ最初からエレベーターをセットで導入しておいた方が良いでしょう。
まとめ:中二階+エレベーターで収容能力と業務効率を併存
中二階を倉庫内に設置することにより、同じ敷地面積でも数倍の収容能力を発揮して倉庫の価値を高めることができるでしょう。
一方で、作業効率や作業の安全性を確保するために、エレベーターを設置することの重要性についても検討しておく必要があります。
できれば、中二階とエレベーターを最初からセットで設置したほうが、後々の不具合等のリスクを抑えられる可能性が高まります。
中二階とエレベーターの設置は、セットでの導入が可能な業者に依頼して設置することをおすすめします。