ダムウェーターのフロアタイプとは?おすすめメーカーも紹介

ダムウェーター(小荷物専用昇降機)とは、効率よく荷物を運搬できる昇降機です。なかでも、物流倉庫や工場で活躍しているフロアタイプのダムウェーターは、搬送能力も高いので多くの企業に導入されています。

そこで本記事では、ダムウェーター(小荷物専用昇降機)のフロアタイプに焦点を当てて解説します。テーブルタイプとの違いや導入メリット、一般的な費用相場や導入における注意点、おすすめメーカーまで網羅的に解説しますので、導入を検討している方は参考にしてみてください。

ダムウェーターのフロアタイプとは?

ダムウェーターには、大きくフロアタイプとテーブルタイプの2種類に分類することができます。そのため、導入を検討する際には、各ダムウェーターの特徴を理解しておく必要があります。

そこでここからは、ダムウェーターのフロアタイプとテーブルタイプの特徴について詳しく解説します。

フロアタイプの特徴

フロアタイプとは、台車ごとカゴに乗せられるタイプのダムウェーター(小荷物専用昇降機)になります。台車に乗せた荷物をそのまま搬入できるので、重量物も効率よく搬送できます。

同一方向(C型)や通り抜け可能(Z型)な方向、直角方向(L型)などの出し入れ方向があるため、設置環境に応じて効率の良い出し入れ方向も選べます。より多くの荷物を搬送するのに適しているので、物流倉庫や工場、学校などで多く導入されている特徴があります。

テーブルタイプとの違い

出し入れ口が床面に接しているフロアタイプとは違って、テーブルタイプは床面から50cm以上高い位置に出し入れ口が取り付けられているダムウェーターです。人間の腰の位置に出し入れ口があるので、レストランにおける料理の配膳などで活用されています。

なお、フロアタイプでは最大500kg程度まで対応しているケースが多いです。一方で、テーブルタイプの場合はフロアタイプほどの積載量はなく、最大でも100kg程度と比較的積載量は低い傾向にあります。

ダムウェーターのフロアタイプを導入するメリット

ダムウェーターのフロアタイプを導入する場合、以下のようなメリットがあります。

・重量物も安全に搬送できる

・作業の効率化によるコスト削減効果

ここからは、ダムウェーターのフロアタイプを導入するメリットについて詳しく解説します。

重量物も安全に搬送できる

ダムウェーターのフロアタイプを導入した場合の大きなメリットは、重量のある荷物も効率よく搬送できる点です。フロアタイプのダムウェーターの積載荷重は500kg程度まで対応しているため、重い荷物も問題なく搬送できます。

例えば、工場で製造している精密部品など、破損の恐れがある荷物についても安全に運ぶことが可能です。重量物も安全に搬送できることからも、ダムウェーターのフロアタイプを導入した場合、業務品質の向上にも寄与するでしょう。

作業の効率化によるコスト削減効果

ダムウェーターのフロアタイプを導入した場合、作業効率が大幅に向上するため、さまざまなシーンでコスト削減効果が見込めます。例えば、手作業で運搬しているようなケースでは、ダムウェーターを導入することで必要な人員を大幅にカットすることができます。

また、搬送はダムウェーターに任せることで、別の所に人員を配置し直せるので、業務効率化が改善する効果も見込めるでしょう。このように、ダムウェーターのフロアタイプを導入することは、業務効率の改善やコスト削減効果が見込めるというわけです。

ダムウェーター(フロアタイプ)の費用相場

フロアタイプのダムウェーターの一般的な価格相場は、最大荷重によっても異なってきます。そこでここでは、フロアタイプを販売している鈴木製機株式会社の製品価格を参考に紹介します。

荷重200kg~300kg:3,872,000円~6,050,000円

荷重240kg~500kg:4,174,500円~7,865,000円

上記金額は標準的な工事費となっており、運賃オプションは別途となります。また、設置環境に合わせて特殊仕様がある場合、別途費用が掛かるケースがあるので注意しましょう。

フロアタイプのダムウェーターを導入する際の注意点

フロアタイプのダムウェーターを導入する際には、以下の点を事前に周知しておきましょう。

・確認申請が必要

・定期検査の実施および報告

ここでは、フロアタイプのダムウェーターを導入する際に注意しておきたい2つのポイントについて詳しく解説します。

確認申請が必要

フロアタイプのダムウェーターを導入する際に注意するポイントは、設置の際に確認申請が必要になるという点です。というのも、フロアタイプのダムウェーター(小荷物専用昇降機)は、エレベーターやエスカレーターと同様に建築基準法における昇降機に分類されています。

この建築基準法で昇降機に分類されている設備は確認申請が義務づけられているので、設置の際には申請しなければいけません。

定期検査の実施および報告

フロアタイプのダムウェーターを導入する際に注意するポイントは、定期検査及び報告を行わなければならない点です。全てのフロアタイプと特定行政庁が指定したテーブルタイプについては、建築基準法第12条第3項において定期検査の実施と報告が義務づけられています。

昇降機等検査員が建築基準法令に基づく定期検査を実施し、同検査員が作成した定期検査報告書を年に一回報告する必要があります。安全管理と維持管理に関する法規制があるので、予め周知しておきましょう。

ダムウェーターのフロアタイプを販売するおすすめメーカー

ダムウェーターのフロアタイプを導入する際には、性能や費用はもちろんのこと、保守点検やメンテナンス体制も充実しているメーカーを選ぶことが重要です。一方で、製造メーカーも非常に多いので、どこのメーカーにするか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、フロアタイプのダムウェーターを製造販売しているおすすめメーカーをピックアップして紹介します。

鈴木製機株式会社

鈴木製機株式会社は、フロアタイプのダムウェーターを製造販売しているメーカーです。同社のダムウェーターは昇降路一体型のユニット式のため、壁面側の施工が必要なく床開口を確保できれば設置できるメリットがあります。

なお、搬器扉には荷物の落下を防ぐ伸縮式が採用されているほか、扉が閉じていない場合は昇降できないドアリミット付き昇降路外装となっています。出し入れ方向もC型やZ型、L型に対応しており、作業環境に合わせて選択できます。

荷重は200kgから500kgまで対応しており、仕様決定から最短で1ヵ月、工事開始から3日程度で導入することが可能です。点検・メンテナンスサービスも充実しているため、性能面と保守体制にこだわりたい方におすすめのメーカーです。

鈴木製機のダムウェーターはこちら

クマリフト株式会社

クマリフト株式会社は、フロアタイプを始めとする各種ダムウェーターを取り扱っている製造販売メーカーです。同社のフロアタイプは床面との段差が抑えられており、その差3mm程度と非常に高い精密な着床機能を実現しています。

また、カメラとディスプレイで直感的に確認できる操作パネルのため、作業の効率が高まります。標準機能として、特定の階にのみカゴ送り・呼びができなくなる「サービス階切り離し機能(テンキーロック式)」なども付随しています。

使用環境に合わせてカスタマイズも可能なので、細かい機能を付帯させたい場合にもおすすめのメーカーです。

クマリフトのダムウェーターはこちら

株式会社マイクロエレベーター

株式会社マイクロエレベーターは、ダムウェーターを始めとする各種昇降機を製造販売しているメーカーです。フロアタイプはもちろんのこと、テーブルタイプやユニットタイプなども取り扱っています。

なお、フロアタイプについては200kg・300kg・500kgの3タイプが用意されています。365日24時間対応で専門エンジニアが訪問するメンテナンス体制なので、保守体制も充実しているメーカーをお探しの方におすすめです。

マイクロエレベーターのダムウェーターはこちら

まとめ

フロアタイプのダムウェーターは搬送能力も高いので、工場や倉庫、学校など幅広い施設で利用されています。台車から直接搬入して安全に荷物を運搬できるので、作業効率や安全性確保に適しています。

なお、フロアタイプのダムウェーターは建築基準法における昇降機に分類されるので、設置する際に確認申請が必要になるほか、定期検査の実施および報告が必要になる点はチュ打ちしておきましょう。

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