工場や倉庫などで大量の荷物を搬送するにあたっては「マテハン機器」を導入するのは一つの選択肢です。作業効率や安全性を高め、導入企業に利益をもたらしてくれることでしょう。
そんなマテハン機器は、国内だけでも相応のメーカー数があり、メーカーごとに異なる魅力を持つマテハン機器を取り扱っています。そこで今回は、搬送業務に強いマテハン機器メーカー「オムロン」の特長や製品について解説します。
マテハン機器メーカー「オムロン」の基本情報
京都市下京区に本社を置くオムロン株式会社は、1933年創業の会社であり、工場の自動化を中心とした制御機器や電子部品などを手掛けている会社です。さまざまな事業を展開し、約120の国・地域で商品やサービスを提供しています。
「ソーシャルニーズの創造」「絶えざるチャレンジ」「人間性の尊重」を価値観として重要視しており、事業を通じて社会的な課題を解決して発展に貢献し続けることを会社の存在価値であるとしています。
オムロンの製品カテゴリ
オムロンでは、以下のカテゴリの製品を取り扱っています。
・センサ
・スイッチ
・セーフティ
・リレー
・コントロール
・FAシステム機器
・モーション/ドライブ
・ロボティクス
・省エネ支援/環境対策機器
・電源/周辺機器他
オムロンの製品で解決できる課題
オムロンの製品を利用することで、製品ごとに以下のような課題を解決できます。
・省力化
・自働化
・情報化
・安全化
・品質向上
・歩留まり向上
・耐環境
・精度向上
・タクトタイム短縮
・ポカヨケ
・稼働率向上
・効率化（業務・作業）
・在庫削減
・管理コスト削減
・環境対応
・省スペース
・コストダウン
・長寿命化
・多品種対応
・省エネ
上記のような課題があれば、オムロンへ一度相談してみるのも良いでしょう。
オムロンの製品が活躍する場面・現場
オムロンの製品は、以下のような場面で活躍します。
・材料受入
・加工
・混合
・配合
・成形
・熱処理
・組立
・搬送
・塗装および仕上げ
・包装パッケージ
・検査
・確認
・出荷
・設計
・保守
・メンテナンス
・制御盤
・洗浄
・乾燥
・溶接
オムロンのロボティクス
オムロンでは、「ロボット統合システム」「協調ロボット」「モバイルロボット」「産業用ロボット」の4つのジャンルのロボティクス製品を提供しています。
ロボット統合システム
ロボットと周辺機器のシームレスな統合により、人にしかできないような複雑な作業を高度に自動化し、リアル＆バーチャルの正確なシミュレーション技術によりシステム構築からメンテナンスまでを効率化します。
「各種制御機器群」と、オムロンがこれまでに培った豊富なアプリケーション・ナレッジと技術により、動作を止めない検査・アライメントのアプリケーションや、匠の技術をハイレベルで自動化したアプリケーションを実現します。
協調ロボット
「強調ロボット」とは、人の代わりに工場などの製造現場で組み立て作業やハンドリング作業などを行うロボットのことです。
「見て、認識しての作業」を実現する高解像度カメラを搭載し、直感的に設定可能なツールで高度なプログラム知識なしでも活用できるシステムです。
人の安全確保と生産性を両立する設計であるため、作業メンバーの安全性を確保しつつも、高度な生産性の向上技術により利益をもたらす能力を併せ持っています。
モバイルロボット
「モバイルロボット」とは自動動作により本来であれば作業員により行う作業の一部を担い、製造コストの低減と生産性向上を支援するロボットのことです。
「障害物を避ける自律走行」により人がいる現場でも安全に導入可能であり、最大100台までを一括管理して搬送効率の最適化を実現します。
機種によって荷重積載量が異なりますが、最大で1トン以上の重量を運搬できる機種もあります。人手不足に悩む現場に最適です。
産業用ロボット
各種ロボットのラインナップと画像センサ統合プログラミングの開発環境により、ピッキングから検査までさまざまな用途で活躍するロボットです。
システム構築からメンテナンスまで効率化できる構築プロセスの統合を、「ロボット統合コントローラ」により実現します。
これにより、複数機器の同時制御や情報の連携、設備情報の可視化による製造現場の画期的な変革を実現します。
作業現場によって必要な作業は異なりますが、オムロンは豊富なロボット・パーツのラインナップによってさまざまな現場ニーズに応えることができます。
まとめ：メーカーの強みや製品の特徴を把握して選定するべし
オムロンはロボティクスのラインナップが豊富であり、他のマテハン機器と組み合わせて活用することで作業現場の効率化や人手不足を解消できるでしょう。
マテハン機器は、メーカーごとに得意分野やこだわりが異なり、導入する側にとっても導入メリットが大きく変動する可能性を秘めています。
導入メリットを最大化するためには、自社のニーズにマッチしたメーカーとマテハン機器を選定することが重要です。各メーカーの特徴や取り扱っている機器の特徴を比較し、自社のニーズを最も満たせる組み合わせを見つけましょう。
